パーツタイプ
ファミリにはファミリパラメータとして「パーツタイプ」が存在します。パーツタイプはファミリのサブカテゴリのようなものです。ファミリインスタンスを選択して、タイプセレクタでタイプを変換しますが、このとき「同じパーツタイプのファミリ」のみがタイプセレクタに表示されます。
今回はダクト接手のパーツタイプを取り上げてみます。
パーツタイプ
ダクト継手のファミリには次のパーツタイプがあります。
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Y型
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エルボ
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オフセット
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キャップ
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クロス
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タップ - 直角
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タップ - 調整可能
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ティー
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バンド
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マルチポート
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ユニオン
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ラテラル T型
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ラテラル 交差
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レデューサ
上記太字で示したパーツタイプはダクトタイプの経路設定時の優先指定で使用するパーツタイプです。
経路設定時の優先指定とパーツタイプの関係
ダクトのタイププロパティ「経路設定時の優先指定」には、ダクトを作成するときの接手を種類ごとに指定できます。
それぞれの項目に指定できるパーツタイプは
[経路設定時の優先設定]では、接手カテゴリのファミリを指定しますが、パーツタイプにより選択できるファミリが限定されます。角ダクトを例に各項目とパーツタイプとの関係を見てみます。
エルボ
エルボ
指定できるパーツタイプ:「エルボ」
ダクトコネクタの数:2
備考:+をクリックすることで「ジャンクション」に変更できます。
ジャンクション(ティー)
ティー:メインダクトを割り込む
指定できるパーツタイプ:「ティー」
ダクトコネクタの数:3
備考:ダクトを割り込んで接手を配置します。「優先される継手タイプ」で「ティー」を選択した場合に、ジャンクションで選択可能になります。
ジャンクション(タップ)
タップ:メインダクトを割り込まない
指定できるパーツタイプ:「タップ - 直角」「タップ - 調整可能」
ダクトコネクタの数:2
備考:いわゆる「拾い出し」型の接続で、大きな角ダクトから丸ダクトの枝管を引き出すときなどにみられます。優先される継手タイプが「タップ」の場合に、ジャンクションで選択可能になります。
タップ - 直角 はメインダクトに対して正確に直角に接続する必要がありますが、タップ - 調整可能 の場合は多少の角度のずれは許容されます。
クロス
クロス
指定できるパーツタイプ:「クロス」
ダクトコネクタの数:4
レデューサ
レデューサ:同じ形状のサイズ違いのダクトを接続
指定できるパーツタイプ:「レデューサ」
ダクトコネクタの数:同じ形状の対となるダクトコネクタ
備考:ダクトの形状が「長方形→長方形」「円→円」「楕円→楕円」のように同じ形状の異なるダクトを接続するための接手。
角丸型・角楕円型・円楕円型
角丸の例
指定できるパーツタイプ:「レデューサ」
ダクトコネクタの数:異なる形状の対となるダクトコネクタ
備考:パーツタイプはレデューサでも、対となるダクトコネクタの形状が異なる接手です。
ユニオン
ユニオン:同じ形状同じサイズのダクトを接続
指定できるパーツタイプ:ユニオン
ダクトコネクタの数:2
備考:同じサイズ・同じ形状のダクトを接続するときの接手。作成するにはダクトを作成して「要素を分割」ツールで配置したい位置をクリックします。
キャップ
キャップ:ダクトの端部の蓋
指定できるパーツタイプ:キャップ
ダクトコネクタの数:1
備考:ダクトを選択して、修正|ダクトタブ>編集パネル>開いた終端にキャップ または、ダクト端部のコネクタを右クリック>未接続の端部にキャップ でダクト端部に配置することができます。
その他のパーツタイプ
その他のパーツタイプ(Y型・オフセット・バンド・マルチポート・ラテラルT型・ラテラル交差)の接手は、ダクトタイプに組み込むことはできず、設備タブ>空調システム>ダクト接手 で単独にダクトの端部に追加します。
マルチポートの接手の
どのような形状なのかはについてはMetric Libraryのファミリをサンプルとして見てみればよいでしょう。ver2021まではローカルドライブにファミリがありますので、ダクト接手についてパーツタイプを調査してエクセルにまとめましたので、参考にしてみてください。
データのダウンロードはこちらです。
メトリックライブラリのパーツタイプ別ダクト接手ファミリ一覧表
同上の内容は 下記のWebsite から参照です。
https://www.revitpeeler.com/·